今こそ、怖い話をしよう!怪談5連発!!!

etcホラー

さぁ、涼しくなってきた今こそ怖い話をしよう!

まえがき

私が選ぶ怖い話をまとめました。
夏に少しでも涼むために会談をすることがありますが、実際涼しい今(9月後半)こそ本当に怖い話を楽しめるのです。

では、参りましょう!

もくじ

猿夢

horror30

horror02

私は、夢をみていました。昔から私は夢をみている時に、たまに自分は今、夢を
みているんだと自覚する事がありました。この時もそうです。何故か私は薄暗い
無人駅に一人いました。ずいぶん陰気臭いを夢だなぁと思いました。
すると急に駅に精気の無い男の人の声でアナウンスが流れました。 それは
「 まもなく、電車が来ます。その電車に乗るとあなたは恐い目に遇いますよ~」
と意味不明なものでした。 まもなく駅に電車が入ってきました。

horror03

それは電車というより、よく遊園地などにあるお猿さん電車のようなもので数人の顔色の悪い男女が一列に座ってました。

私はどうも変な夢だなと思いつつも、自分の夢がどれだけ自分自身に恐怖心を与えられるか試してみたくなりその電車に乗る事に決めました。
本当に恐くて堪られなければ、目を覚ませばいいと思ったからです。私は自分が夢をみていると自覚している時に限って、自由に夢から覚める事が出来ました。

私は電車の後ろから3番目の席に座りました。辺りには生温かい空気が流れていて、
本当に夢なのかと疑うぐらいリアルな臨場感がありました。
「 出発します~」とアナウンスが流れ、電車は動き始めました。これから何が起こるのだろ
うと私は不安と期待でどきどきしていました。電車は ホームを出るとすぐにトンネルに入りま
した。紫色ぽっい明かりがトンネルの中を怪しく照らしていました。

私は思いました。(このトンネルの景色は子供の頃に遊園地で乗った、スリラーカーの景色だ。
この電車だってお猿さん電車だし結局過去の私の記憶にある映像を持ってきているだけでちっとも
恐くなんかないな。)

とその時、またアナウンスが流れました。「 次は活けづくり~活けづくりです。」
活けづくり?魚の?などと考えていると、急に後ろからけたたましい悲鳴が聞こえてきました。
振り向くと、電車の一番後ろに座っていた男の人の周りに四人のぼろきれのような物をまとった小人がむらがっていました。
よく見ると、男は刃物で体を裂かれ、本当に魚の活けづくりの様になっていました。
強烈な臭気が辺りをつつみ、耳が痛くなるほどの大声で男は悲鳴をあげつづけました。
男の体からは次々と内臓がとり出され血まみれの臓器が散らばっています。

私のすぐ後ろには髪の長い顔色の悪い女性が座っていましたが、彼女はすぐ後で大騒ぎしてい
るのに黙って前をを向いたまま気にもとめていない様子でした。
私はさすがに、想像を超える展開に驚き、本当にこれは夢なのかと思いはじめ恐くなりもう少し様子をみてから目を覚まそうと思いました。

気が付くと、一番後ろの席の男はいなくなっていました。
しかし赤黒い、血と肉の固まりのようなものは残っていました。
うしろの女性は相変わらず、無表情に一点をみつめていました。
「 次はえぐり出し~えぐり出しです。」とアナウンスが流れました。
すると今度は二人の小人が現れ、ぎざぎざスプーンの様な物でうしろの女性の目をえぐり出し始めました。
さっきまで、無表情だった彼女の顔は、痛みの為ものすごい形相に変わり、私のすぐ後ろで鼓膜が
破れるぐらい大きな声で悲鳴をあげました。
眼かから眼球が飛び出しています。血と汗の匂いがたまりません。
私は恐くなり震えながら、前を向き体をかがめていました。ここらが潮時だと思いました。
これ以上付き合いきれません。しかも、順番からいくと次は3番目に座っている私の番です。私は夢から
覚めようとしましたが、自分には一体どんなアナウンスが流れるのだろうと思い、それを確認してからそ
の場から逃げる事にしました。

13 名前:これで最後だ 投稿日:2000/08/02(水) 07:11
「次は挽肉~挽肉です~」とアナウンスが流れました。最悪です。どうなるか、容易に想像が出来た
ので神経を集中させ、夢から覚めようとしました。(夢よ覚めろ、覚めろ、覚めろ)いつもはこう強く念じる
事で成功します。
急に「ウイーン」という機会の音が聞こえてきました。今度は小人が私の膝に乗り変な
機会みたいな物を近づけてきました。
たぶん私をミンチにする道具だと思うと恐くなり、
(夢よ覚めろ、覚めろ、覚めろ)と目を固くつぶり一生懸命に念じました。
「 ウイーン 」という音がだんだんと大きくなってきて、顔に風圧を感じ、もうだめだと思った瞬間に静かに
なりました。

なんとか、悪夢から抜け出す事ができました。全身汗でびしょびしょになっていて、目からは涙が流れ
ていました。私は、寝床から台所に向、水を大量に飲んだところで、やっと落ち着いてきました。恐ろしく
リアルだったけど所詮は夢だったのだからと自分に言い聞かせました。

次の日、学校で会う友達全員にこの夢の話をしました。でも皆は面白がるだけでした。所詮は夢だからです。
それから4年間が過ぎました。大学生になった私はすっかりこの出来事を忘れバイトなんぞに勤しんでいました。
そしてある晩、急に始まったのです。
「 次はえぐり出し~えぐり出しです。」あの場面からでした。私はあっ、あの夢だとすぐに思いだしました。
すると前回と全く同じで二人の小人があの女性の眼球をえぐり出しています。
やばいと思い (夢よ覚めろ、覚めろ、覚めろ)とすぐに念じ始めました。。。。。。
今回はなかなか目が覚めません。(夢よ覚めろ、覚めろ、覚めろ)。。。。。。。。
「次は挽肉~挽肉です~」
いよいよやばくなってきました。「 ウイーン 」と近づいてきます。(夢よ覚めろ、覚めろ、覚めろ、覚めてくれ)
ふっと静かになりました。どうやら何とか逃げられたと思い、目をあけようとしたその時
「 また逃げるんですか~次に来た時は最後ですよ~」とあのアナウンスの声がはっきりと聞こえました。
目を開けるとやはり、もう夢からは完全に覚めており自分の部屋にいました。
最後に聞いたアナウンスは絶対に夢ではありません。現実の世界で確かに聞きました。私がいったい何をしたと言うのでしょうか?

それから、現在までまだあの夢は見ていませんが次に見た時にはきっと心臓麻痺か何かで死ぬと覚悟しています。
こっちの世界では心臓麻痺でも、あっちの世界は挽肉です。。。。。。

horror05

horror_read02

猿夢、いかがでしたでしょう。

一番最初はどこで見たか覚えていませんがたしか、高校生ぐらいの時に本で読んだ記憶があります。
しかし、2ちゃんから発生した怪談のようです。
かなり有名なので、怪談好きでなくても知っているかもしれません。
漫画もありますので気になった方はどうぞ
文章全体に不気味な雰囲気が漂っていて気持ち悪さ満点です。
元ネタ

シシノケ

horror50

horror10

先日愛犬と一緒に地元の山にキャンプに行ったんだけど そこで変なものを見たんだ…

1: 名無しさん 2010/04/12(月) 21:12:50.90 ID:2bUCQkZX0

先日愛犬と一緒に地元の山にキャンプに行ったんだけど
そこで変なものを見たんだ
文才ないしこうやってスレ立てるのもはじめてだけど
長くなるかもしれないけどよかったら聞いてくれ
質問にはできるだけ答えるよ

13: 名無しさん 2010/04/12(月) 21:16:46.84 ID:2bUCQkZX0

場所は石川県のとあるキャンプ場なんだけど
そこで犬と一緒に一晩キャンプしたんだ
まぁ地元だとキャンプ場としては結構有名なところなんだけど
昨日は雨が降っていたせいか俺たち以外キャンプ客はいないって
管理人も集金にきたとき言ってた。

19: 名無しさん 2010/04/12(月) 21:21:46.61 ID:2bUCQkZX0

雨っていっても霧雨みたいな感じで
火もUじこうっていうUの形になってる
コンクリートの塊みたいなやつがあるんだけど
それになんとか火をつけることができて夕食とかの準備もできた。
キャンプって言ったらカレーだと思ってカレーと飯盒でたいた飯ですませた
犬にはもってきたドックフードを食わせてたよ

24: 名無しさん 2010/04/12(月) 21:26:08.88 ID:2bUCQkZX0

>>17
俺は今18歳で今年で19になるんだけど
色々あって浪人することになってしまって
友達はほとんど大学に行ってしまって
一緒に行く相手がいなかったんで犬と一緒に行った。
ちなみにジャーマンシェパードのルッツって名前の犬
雨がちょっと酷くなってきたんで犬と一緒に
早々にテントに引き上げたんだ
テントは3人用のやつで
犬と一緒とはいえ十分な広さで快適だった
ランタンの形したLEDつきのやつを天井からぶら下げてたんで
中は結構明るかった。
熊が出るかもしれないって管理人の人に予約した時に言われたんで
家からサバゲの時に使ってるガスガンを持ってきたんだけど。
ケースにしまったまんまでその時は使う事なんて考えもしてなかった。

28: 名無しさん 2010/04/12(月) 21:32:18.85 ID:2bUCQkZX0

>>23
玉葱入れちゃったから
犬には食わせれなかったんだ…すまん
そのかわりサイコロステーキの肉をカレーにいれたんで
その肉を別に食わせたよ
犬撫でながら本読んだりしてたんだけど
22時くらいかなそろそろ寝ようと思って
電気を消そうと思ったんだけど
外から猫みたいな声が聞こえたんだよね
猫っていってもニャーとかじゃなくて
発情期とかに赤ん坊の泣き声そっくりの
猫の鳴き声、多分聞いたことある人は多いだろうけど
そんな感じの声
俺も最初は赤ん坊かと思ったけど
俺の実家のまわりは結構野良か飼われてるのかわからないけど
猫が多くて発情期になると毎年のようにその声が聞こえてたから
慣れてた。でも山に猫っているもんなのかなとふと疑問に思ったわけ

33: 名無しさん 2010/04/12(月) 21:37:17.82 ID:2bUCQkZX0

ボーイスカウトとかやってたから
キャンプは結構場数を踏んでるんだけど
山で猫は正直見たことはなかったわけよ
それに猫は住宅地とかえさの多いところにいるイメージがあるし
ほんとに捨て子でもいるのかと思って犬と一緒に外に出たわけよ
俺がテントをはってたのは一番広いテントサイトだったんだけど
そこからちょっと行ったところに集団でキャンプしたりすると
キャンプファイアーとかする広場があるんだけど
その赤ん坊の泣き声っぽいのはそこから聞こえてくるみたいで
広場のほうを見たわけよ
外灯とかないからもちろん真っ暗なわけだけど
さっき言ったランタン型のLEDのやつをテントにぶらさげてるやつとは別に
もう一個持ってきててそっちを持って広場のほうに向かったわけ
すると犬がいきなり広場にむかってほえ始めた

38: 名無しさん 2010/04/12(月) 21:43:36.22 ID:2bUCQkZX0

うちの犬は人にほえたりはあんまりしない犬で
むしろ知らない人にも撫でてもらいに進んでいくタイプ
ほんとに滅多にほえないからちょっとびっくりしたわけよ
真っ暗闇とはいえ次第に目も慣れてくると
広場の全体を見渡すことができるようになってきた
ところどころに結構雑草が生えてるんだけど
学校の運動場みたいな感じだった
そこのちょうど真ん中
ほんとキャンプファイアーをするところに
何か変なものがあった、この場合いたと言ったほうがいいかも
大きさは冬用の寝袋くらいでなんていうか巨大な芋虫みたいな感じだった
最初は熊の子供かなんかかと思ったんだけど
今まで鹿ぐらいしか山の動物と遭遇したことなかったんで
何なのかまったくわからなかった
でも間違いないのはその変なものが赤ん坊みたい泣き声を発していた

46: 名無しさん 2010/04/12(月) 21:52:08.15 ID:2bUCQkZX0

雨はあがってたんだけど
地面はまだぬれてて
広場のほうにはたくさん水溜りもできてた
ちょっと怖かったけど何か確かめたい好奇心で
その変なものに近づいたわけよ
なんつーか魚が飛び跳ねてるみたいな動きしてた
それが動くたびにビチャビチャっていう音が変に大きく聞こえた
うちの犬はまだほえてたけど
俺と一緒にそれに近づいてくれた
距離でいうと5mくらいまで近づいたんだけど
大体どんな姿形をしてるのか分かった
冬用の寝袋に毛を生やした感じ
毛っていうよりヤマアラシの針?っぽい感じがあった
虫っていうよりやっぱり動物だった
見えてたのはずっと後ろ姿っぽかったんだけど
いきなりこっちを振り向いた
体が金縛りにあったみたいに動けなかった
なんていうか顔らしきものは
触覚?みたいなのが
 ・
・ ・
こういう位置でついてて
その先に目玉みたいのがついてたように見えた
ナメクジかカタツムリみたいな感じ

56: 名無しさん 2010/04/12(月) 21:57:31.71 ID:2bUCQkZX0

顔はその触覚みたいなの3本と
その3本の中央に穴が1つ
顔の下と思われる場所には
髭っぽいのが生えてた
目があったっていう表現はおかしいかもしれないけど
こっちを見つめてる感じがした
1秒か2秒くらいの間だと思ったんだけど
自分の中ではすごく長く感じて
音もなにも聞こえなかった
犬がずっとほえてるはずなのにほえてる声も聞こえなかった
さすがにちょっとやばいと思ったときに犬が
俺の靴を噛んで後ろにひっぱってくれて
金縛りにみたいになってるのがとけた
とりあえず俺はそのまま犬と一緒にテントまで走って戻ったよ

65: 名無しさん 2010/04/12(月) 22:06:10.04 ID:2bUCQkZX0

この書き込み終わったらちょっと絵描いてくる
テントまでなんとか無事に犬と一緒にたどりつけたんだけど
赤ん坊の泣き声みたいのはまだ聞こえてた。
俺はあわててケースから持ってきたガスガンを取り出して
身構えてた
犬は場所を知らせないようにと考えたのかはわからないけど
ほえないでテントの入り口のほうをずっと見てたよ
正直ガスガンごときでどうなるものでもないとは思ってたけど
やっぱりなにか武器が手元にあると思うと安心した
もってきてた鉈も手元においておいたし
できるかぎりの準備はできた。
10分くらいそのまま身構えてたんだけど
ふと例の赤ん坊の泣き声が聞こえなくなった
変な汗かいてたし聞こえなくなった=いなくなったと俺は認識したのが
ちょっと安心して携帯で管理人さんに電話してここにきてもらおうと考えた
管理人さんは総合案内所的なところに住んでるらしくて
なにかあったらいつでも電話してくれって言ってたんで
とりあえず電話しようと思った。
電波もあったし電池残量も余裕だったけど出ない…
時間的にはまだ23時手前だし起きてるはずなんだけど
なんど電話しても出ない

horror06

画力がなさすぎてあのときの気持ちがつたわらねぇ
なんか可愛くなっちゃったし
真ん中の黒いのが穴です鼻じゃなくて
何回も電話してるけど出ない
本気で焦った
その時犬がまだテントの入り口を
ずっと見つめて身構えてることに気がついた

88: 名無しさん 2010/04/12(月) 22:18:27.37 ID:2bUCQkZX0

赤ん坊の泣き声はもうしないし
単に警戒心がとけてないだけだと思ったんだけど
全身に鳥肌がたったのを覚えてる
あんなに鳥肌がたったのは人生ではじめてかもしれない
ぬれた雑草の上を何かが這ってくる音がした
間違いなくこのテントに近づいてきた
ランタンを消すべきだったんだろうけど
あの状況下で暗闇に犬がいるとはいえ
耐えられる状況じゃなかった
雨がまた降り始めてた
テントの表面にボタボタと雨が落ちる音がやたら大きく聞こえた
這ってくる音は確実に自分がいるテントに近づいてきてた

106: 名無しさん 2010/04/12(月) 22:25:19.73 ID:2bUCQkZX0

犬の写真については後から説明させてくれ
這ってくる音がすぐそこちょうどテントの入り口付近にいることが
わかるくらい大きい音になったのが分かった
犬はまだ吼えずずっと身構えたままだった
俺もガスガンの銃口を入り口に向けたまま身構えてた
テントの入り口のほうから声がした
男の子か女の子か分からないが
舌打ちのような音の後にとにかく子供らしき声が
「ッチ…ッチッ…イトッ…シャ…ノウ」
「イ…トッシャ…ノゥ…ッチ…チッ」

130: 名無しさん 2010/04/12(月) 22:35:14.43 ID:2bUCQkZX0

何を言われているのかわからないけどとりあえず何かわからないものが
目の前にいて何か言っているその状況に気がどうにかなりそうだった
その時ずっと身構えてた犬が入り口にいるなにかに飛び掛った
「ッチャギャアアギャアアアアア」
と断末魔が聞こえた
犬に何かあったら困ると思った俺は勇気を振り絞って外に出た
そこにはさっきみたそれとそれに噛み付くうちの犬がいた
それはビタンビタンと魚のように水にぬれた地面をはねつつ
赤ん坊が泣き叫ぶような声をあげていた
俺はとっさに犬の首輪をつかむと行くぞと言って
その場から走って管理人さんのいる建物に走って向かうことにした
犬はちゃんとついてきてるか不安だったかちゃんと付いて来てるようで
一回返事のように吼えたのを確認した
右手にランタンを左手にガスガン
ベルトに鉈をさした状態でひたすら走った
キャンプ場とはいえ雰囲気を壊さないため外灯とかはなく
ランタンの光が頼りだった

147: 名無しさん 2010/04/12(月) 22:42:18.16 ID:2bUCQkZX0

道はある程度手入れはされてるけど
コンクリートじゃないし雨でぬれててびしょびしょ
正直腰が抜けそうなくらいびびってた俺は足元に気を配る暇なんてなかった
地面に出ていた気の根っこに足をひっかけた
見事にすっころんだ
崖っていうほどじゃないけど
すこし段差になってるところから落ちた
ランタンとガスガンは手元にあったけど
頭をちょっとぶつけたらしくて視界が不明瞭だった
犬が道のほうからこっちに向かって吼えてるのが見える
体を起こそうと思ったが上手いこと体が動かない
一瞬もうだめかと思った

157: 名無しさん 2010/04/12(月) 22:45:53.72 ID:2bUCQkZX0

>>150
うちのはもっと細身かな
まぁでも犬がずっと吼えてたらしく
しばらくして視界がはっきりしはじめて
起き上がれた
崖っていうよりほんと段差だったから自力でのぼったんだけど
さっきまで元気に吼えてた犬の声が聞こえない
不安に思い急いで段差を上って道に戻った
そこにはさっきのそれと唸りながら距離を詰めずに
身構えてるうちの犬がいた

171: 名無しさん 2010/04/12(月) 22:53:23.84 ID:2bUCQkZX0

とにかく俺はそれの顔らしき部分に一発撃ち込んだ
8mmとはいえ所詮サバゲで使ってるエアガンだから
威力なんて大してないことはわかっていたけど
犬にこれ以上危険なことをさせたくなかった
ちょっと文字で表せない音でそれは鳴いた
そのまま俺はまた犬と一緒に道を走り始めた
いっこくも早く管理人さんのいる建物をへ
それだけを考えていた。
管理人さんがいる建物までは結構距離があったけど夢中で走った。
雨は土砂降りだし体中擦り傷なのか打撲なのか分からないけど痛いし
泥だらけで気持ち悪かった。
ただここで立ち止まったらやばいと思って無我夢中で走った。
なんとか管理人さんがいる建物にたどりついた。
カギはしまっていたが明かりはついていたので
思いっきり玄関の扉をたたいた。
管理人さんがあけてくれるまでの時間がかなり長く感じたけど
なんとか中に犬と一緒に入れた。
管理人さんが扉をしめると腰が抜けたように地面に座り込んでしまった。
俺は多分すごい大声で
「扉を!早く鍵を閉めてください!」と怒鳴った。

185: 名無しさん 2010/04/12(月) 22:58:06.42 ID:2bUCQkZX0

管理人さんは不思議そうな顔をしながら
俺と犬を見つつ鍵をしめた。
息があがっていたので俺はしばらく管理人さんに
何があったのかと問われても答えられなかった。
とりあえず談話室のようなところに通されて
タオルを渡してくれたのでそれで体を拭きつつ
出されたコーヒーを飲んで冷静さを取り戻そうとしていた。
犬のほうは管理人さんがタオルで体を拭いてくれていた
犬に傷らしい傷はなく安心した。
管理人さんが犬を吹き終わると
対面の椅子に座り
「どう?落ち着いた?」と言ったので
俺は事のあらましを語り始めた。
管理人さんはあいずちをうちつつ話を聞いてくれたが
次第にその表情は強張っていくのが分かった。

200: 名無しさん 2010/04/12(月) 23:03:02.74 ID:2bUCQkZX0

一通り話を終えると管理人さんは立ち上がり
談話室の片隅に置いてあるロッカーに向かい
鎖についた南京錠を外し中から猟銃?らしきものを持ち出してきた。
そして「戸締りを確認してくると言って他の部屋に行った。
管理人さんがいるのはちょっと大きめのバンガローみたいな感じで
部屋もそんなにあるわけではないと思うんだけど
管理人さんは中を走り回っていた。
しばらくして返ってきた管理人さんは
談話室にある暖炉に薪をくべはじめた
一通り作業が終わると猟銃を片手に管理人さんは俺の対面に座り
厳しい表情で話をはじめた。

233: 名無しさん 2010/04/12(月) 23:10:49.56 ID:2bUCQkZX0

>>223
ごめんちがう
管理人さんが話したことをまとめると
この山には昔から土俗?の神の類がいると言われていて
管理人さんはこの山を所有する一族らしくて
昔からそういう話は聞いていたらしい
姿形や特徴は俺が話したものとほぼ同じのもので
カモシカを食べたりするという話が残ってるらしい
管理人さん自体は見たことないらしいんだけど
ナメクジのような化物を見たという話をお客さんからされたこともあるらしい
今回管理人さんが驚いたのは
滅多にいないけど見たお客さんはいたけど
襲われたとか追いかけられたとかそういう体験談がないかららしい
管理人さんはそういうのは信じないタイプらしいが
俺のただならぬ様相を見てちょっとやばいと感じたらしい
管理人さんと俺と犬のまぁ3人でその夜は談話室で過ごした。

281: 名無しさん 2010/04/12(月) 23:20:40.12 ID:2bUCQkZX0

>>250
了解、前のほう読んでない人がいたら分かりずらいと思って犬で表記してた
ちなみに名前の由来はコルネリアス・ルッツ上級大将

242: 名無しさん 2010/04/12(月) 23:11:54.90 ID:Zk/karMe0

horror07

描いた。
dotup重いなぁ。

281: 名無しさん 2010/04/12(月) 23:20:40.12 ID:2bUCQkZX0

見たことあるの?
まさにそんな感じだった
開いたときまじでびびったよ
午前2時くらいだろうか
俺は疲れていたせいかいつの間にか寝てしまっていたみたいで
管理人さんに肩を揺すられて起こされた
外から例の赤ん坊の泣き声がするらしい
ルッツも俺の足元で身構えていた
管理人さんも俺も外を見る勇気はなかった
とりあえず暖炉の火を絶やすまいと二人で薪をくべた
管理人さんの話だと人を食うという話はないらしいけど
襲われたのは事実だから警戒を解くわけにはいかなかった
ふと話しかけられた声の内容を思い出した
イトッシャノウ?
このことを管理人さんに話してなかった。
管理人さんに話すとわからないと言うが
言葉のニュアンスから金沢弁か石川県の方言ではないかということだ

304: 名無しさん 2010/04/12(月) 23:27:44.14 ID:2bUCQkZX0

俺は生まれも育ちも石川県金沢市だけど
父も母も他の県の人間で家族間で金沢弁を使うことは少なかった
同級生も転勤族とかが多くてあまり金沢弁を使う人間が少なかったせいか
意味を理解することは今もできていない
分かる人いたら詳細たのむ
管理人さんもいざ例の声が聞こえると
いてもたってもいられなくなったらしく
二人で玄関のほうにいき外の様子を
窓から覗いた。
外は相変わらず真っ暗な状態だったが
確かに赤ん坊のような泣き声は玄関のほうから聞こえてきた
そのときドン…ドン…と鈍い音で玄関の扉をたたく音が聞こえた。
地響きって言ったほうがいいかもそんな感じ
木製の扉をドン…ドン…と
地響きのような音と雨の音赤ん坊の泣き声が不気味さを変に増徴させていた

62: 名無しさん 2010/04/12(月) 23:37:35.62 ID:2bUCQkZX0

管理人さんは猟銃を扉に構えた
俺もつられてガスガンを扉のほうに構える
ルッツも俺のすぐ隣で扉に向かって身構えていた
管理人さんの猟銃は2連発?
銃身が2本横に並んでる奴で中折れ式のやつ
管理人さんは扉に向かってちょっと声が裏返ってたけど
「だれだっ!何の用だ!」と怒鳴っていた
泣き声と扉をたたく音が止み雨の音だけが不気味に聞こえた
3分ほどその静寂が続き
管理人さんと顔を見合わせてもう大丈夫でしょうかと俺がいいかけた瞬間
ドンドンドンドンドン!!!
と大きく音がなり扉に何かが体当たりしてるように聞こえた
管理人さんが引き金を引いた
はじめて本物の鉄砲の音を聞いたけど耳がキーンとなった
管理人さんは腰をぬかしていた
扉にはいくつかの穴があいていた
二人で恐る恐る扉をあけて外を見るも
そこには何もいなかっただけど
いくつもの針のような毛が落ちていた。
二人で穴のあいた部分をベニア板や薪で補修した。
その日はルッツと管理人さんと俺で談話室の暖炉の前で
寄り添って朝まで待った。

399: 名無しさん 2010/04/12(月) 23:42:51.59 ID:2bUCQkZX0

それからは何事もなく朝を迎えた。
俺の人生で一番長い夜だったかもしれない
俺も管理人さんも長いこと緊張が続いて
疲労困憊の状態だった。
管理人さんは地元の猟友会だかなんだかの知り合いに電話
2時間くらいして3人の屈強なご老人50~60が到着
5人と一匹で俺がテントを張っていたテントサイトに向かった。

439: 名無しさん 2010/04/12(月) 23:49:17.59 ID:2bUCQkZX0

テントサイトにつくと例の針みたいな毛が無数に落ちていたのと
テントと俺の荷物がむちゃくちゃにされていた
なんていうか壊されていたって言うよりつぶされていたってのが正しいと思う
そのまま管理人さんと猟友会の人たちと管理人さんのバンガローに戻り
昨夜のことを話す、猟友会の人たち曰くやはり管理人さんが言ってた
土俗?の神だろうという話
このご老人達も見たことはないらしいんだけど
昔からそういう話を聞いているとのこと
ご老人のパジェロに乗って帰宅しますた。
とりあえずそういうことが昨日あって今日家帰ってきました。
長くなってすまん打つの遅くてごめんよ、それでルッツなんだけど
口の中がちょっとひどいことになってて獣医さんとこにつれてった。
結構重症らしくて入院らしい
明日もういっかい獣医さんとこに顔見に行って来る。
質問とかあったらまとめて答えるよ

483: 名無しさん 2010/04/12(月) 23:53:52.25 ID:2bUCQkZX0

50~60歳ねすまん確かに人数に見えたわ
護身用とはいえボルトアクション持ってった俺は馬鹿だと思うorz
今実家のPCで書き込みしてます。
みんな話し聞いてくれてありがと、キャンプ場の名前とかはちょっと
経営とかに関わると思うので言えません。
針みたいな毛だけど
猟友会の人達が丁寧に拾ってた
チキンだからもって帰ってくるのはちょっと怖くて無理だった
気の毒にって意味だったのか…家族に聞いてもわからなかったから感謝

515: 名無しさん 2010/04/12(月) 23:59:05.07 ID:2bUCQkZX0

車の中でご老人から聞いた話なんだが
やはり今まで見たっていう話は聞いたことがあるが
襲われたっていう話はないらしい
名前は色々あるけど聞かないほうがいい
口に出すこと事態よくないことって言われた
ご老人の話だと神っていうより魑魅魍魎の類とのこと
奇形児が神と交わってできたとか色々話が残ってるらしい
とりあえず今日は家に帰してもらえたけど後日
お祓いとかそういうことをするからと電話番号とか教えてほしいって言われた
獣医さんには剣山でも噛みました?って言われた
命には別状ないらしい離乳食みたいのしか食べれないらしいけど

675: 1 ◆.85e5puyy6 2010/04/13(火) 00:25:06.90 ID:whUFZjtn0

俺はベンチャーに上がる前にやめてしまったぜ
でもいい経験はたくさんさせてもらったと思ってる
とりあえず今日はこの辺でろくに寝てないから実はさっきから
意識飛びそうになりまくりなんだわ
ルッツが部屋にいないから正直心細いけど
とりあえず明日病院行ってルッツの様子見てきます。
みなさんお疲れ様でした。
おやすみなさい

horror_read02

シシノケその後

horror09

1: 巫男 2010/10/10(日) 00:27:54.77 ID:BiiZ2yVm0

以前 変なものを見てしまった。
というスレを立てた>>1のかわりに今回書き込みました。
パー速のほうはもう落ちていたので
最初に書き込みされたvipに後日談が気になってる人とかいるかなと思って
スレを立てさせていただきました。

まず注意点としてはこのスレの>>1は 
変なものを見てしまった。 
http://world-fusigi.net/archives/7155846.html

というスレを立てた>>1とは別人物です。

↑のスレを立てた>>1との関係ですが
>>1は↑のスレ立てた後に寺と神社に行っており
自分は神社の神主の息子になります。
>>1とはうちの神社に猟友会の方と話をしに来られた時に出会い
詳しい話を神主である父とともに聞きその後も何度か連絡を取り合う仲でした。
現在↑のスレを立てた>>1は現在スレを立てれる状況ではなく代理というわけではありませんが
後日談をご報告させていただくためにこちらに書き込みさせていただきます。

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/10(日) 00:29:49.39 ID:GaU66Nvl0

あの時のか

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/10(日) 00:35:24.31 ID:BiiZ2yVm0

あらかじめ文にしてあるわけではないので
書き込みが遅くなるかもしれませんがご了承ください。

まず家の神社なんですが石川県内で特別有名な大きな神社とかではなく
山のほうにある普通の神社です。
決してお賽銭がたくさん入るような神社ではないので
ほとんど代々受け継いできた土地の駐車場の賃貸料でもってるような感じです。
そんなしょぼい神社なんですが一応歴史だけは古くそれなりに由緒正しい神社なそうです。
ちなみに父と祖父はある程度見えて払える能力がある方々なそうです。
自分は見えるだけです。今のところはw

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/10(日) 00:40:34.98 ID:BiiZ2yVm0

前スレの>>1さんをこれから
Aさんと表記します。ややこしいので
Aさんがうちの神社にこられたのは
4月の中旬だったと思います。
ちょうど13時くらいに家の電話が鳴り
それから10分ほど後に
Aさんは3人の猟友会の方々と一緒に来られました。
父はあらかじめ事のあらましをある程度聞いていたのか
Aさんと猟友会の方々を社務所の応接室(といってもソファーが2つおいてあるだけなんですが)
に案内してAさんと猟友会の方のお話を聞き始めました。
自分は一応この神社を継ぐ予定なので父の仕事?にはできるだけ
なんらかの形で関わらせてもらおうとできるだけ傍にいるようにしてます。
その日も父とAさんと猟友会の方々がソファーに座って話しているのを
部屋の壁にもたれかかって聞いていました。

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/10(日) 00:43:12.90 ID:BiiZ2yVm0

Aさんはうちの神社に来る前にお寺に猟友会の方々と寄ってきたらしく
そこの住職の方から聞いた話なども聞かせていただきました。
小さい頃から妖怪の話だとか山の神様の話だとかいろいろ聞かされて育ってきたので
その手の話は聞き飽きていたんですが
以前祖父に聞いた話とよく似ていたので驚いた記憶があります。

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/10(日) 00:56:40.06 ID:BiiZ2yVm0

祖父から聞いた話は簡単にまとめると
昔山の中に山の民の村があって
その村の人たちは里の村の人たちとは見た目が違って
迫害されていたんだけどその中で生まれた子供が異形で
それを山の民達は神の生まれ変わりだと思い
里の村の人たちに復讐しようと
その子供を神にするために
山の社に住まわせたっていう話で
その子供がもともと社に住んでた山の神と交わり(交わったって言うのは合体した的なニュアンスらしい)
里の村を荒らすようになったらしい
姿形は大きな芋虫のような形で
畑の作物を体でつぶしたりしたらしい
最初は里の村だけを荒らしていたが次第に
山の民の村も荒らすようになり
最終的に山の民によって山から出られないようにされたっていう話で
まぁ仕返しはだめだよっていうよくある民謡の類を子供の頃にされたんです。

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/10(日) 01:18:29.71 ID:BiiZ2yVm0

Aさんは一通り話して帰ったんだけど
連絡先(携帯の電話番号とアドレス)をもらったんで
それから1~2週間は連絡を取り合ってた

元気ですか?とか犬の様子はどうですか?とか
次第に俺も記憶の中から消えていって9月の半ばくらいまで
そんなことがあったのも忘れてて普段どおり生活してたんだけど
猟友会の人たちか9月の半ばにまた来たのよ
今度は登山客がそれを見たって
全身毛むくじゃらで芋虫のような見た目の大きな何かを

一通り親父と祖父が話しを聞いて
その時俺はAさんがどうしてるか気になってメールしてみたのよ
2日待っても返事がなかったから3日の15時くらいに電話してみた。
出たのはAさんのお母さんでAさんは現在入院してるとのことだった。
5月の中旬くらいに階段から転がり落ちてそれから意識がもどらないとのことだった。
犬のほうは傷が化膿して死んでしまったらしい。

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/10(日) 01:24:56.20 ID:VohDSiPUO

まじ?

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/10(日) 01:25:15.96 ID:2bUCQkZX0

わんこ…

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/10(日) 01:35:51.96 ID:BiiZ2yVm0

キャンプ場のほうにも連絡しようかと思ったんですが
ホームページがなぜか表示されず(閉鎖された?
電話番号が分からずじまいで現在に至る。
祖父曰く自分が話したものと同じとの事

horror_read02

得体のしれない生物系

シシノケ・・・最初「ウミケムシ」を想像しました。
horror11
いやー、正体不明のものって怖いですね。
シシノケ
シシノケその後

リョウメンスクナ

horror60

horror13

452 その1 sage 2005/09/21(水) 16:10:58 ID:GJUzoiep0

俺、建築関係の仕事やってんだけれども、先日、岩手県のとある古いお寺を解体することに
なったんだわ。今は利用者もないお寺ね。んでお寺ぶっ壊してると、同僚が俺を呼ぶのね。
「~、ちょっと来て」と。俺が行くと、同僚の足元に、黒ずんだ長い木箱が置いてたんだわ。

俺「何これ?」
同僚「いや、何かなと思って・・・本堂の奥の密閉された部屋に置いてあったんだけど、
   ちょっと管理してる業者さんに電話してみるわ」

木箱の大きさは2mくらいかなぁ。相当古い物みたいで、多分木が腐ってたんじゃないかな。
表に白い紙が貼り付けられて、何か書いてあるんだわ。相当昔の字と言う事は分ったけど、
凡字の様な物も見えたけど、もう紙もボロボロで何書いてるかほとんどわからない。
かろうじて読み取れたのは、

「大正??年??七月??ノ呪法ヲモッテ、両面スクナヲ???二封ズ」

的な事が書いてあったんだ。木箱には釘が打ち付けられてて開ける訳にもいかず、
業者さんも「明日、昔の住職に聞いてみる」と言ってたんで、その日は木箱を近くの
プレハブに置いておく事にしたんだわ。

453 その2 sage 2005/09/21(水) 16:31:26 ID:GJUzoiep0

んで翌日。解体作業現場に着く前に、業者から電話かかってきて、

業者「あの木箱ですけどねぇ、元住職が、絶対に開けるな!!って凄い剣幕なんですよ・・・
   なんでも自分が引き取るって言ってるので、よろしくお願いします」

俺は念のため、現場に着く前に現場監督に木箱の事電話しておこうと思い、

俺「あの~、昨日の木箱の事ですけど」
監督「あぁ、あれ!お宅で雇ってる中国人(留学生)のバイト作業員2人いるでしょ?
    そいつが勝手に開けよったんですわ!!とにかく早く来てください」

嫌な予感がし、現場へと急いだ。プレハブの周りに、5~6人の人だかり。
例のバイト中国人2人が放心状態でプレハブの前に座っている。

監督「こいつがね、昨日の夜中、仲間と一緒に面白半分で開けよったらしいんですよ。
    で、問題は中身なんですけどね・・・ちょっと見てもらえます?」

単刀直入に言うと、両手をボクサーの様に構えた人間のミイラらしき物が入っていた。
ただ異様だったのは・・・頭が2つ。シャム双生児?みたいな奇形児いるじゃない。
多分ああいう奇形の人か、作り物なんじゃないかと思ったんだが・・・

監督「これ見てね、ショック受けたんか何か知りませんけどね、この2人何にも喋らないんですよ」

中国人2人は俺らがいくら問いかけても、放心状態でボーっとしていた(日本語はかなり話せるのに)。

459 その3 sage 2005/09/21(水) 17:07:49 ID:GJUzoiep0

あ、言い忘れたけど、そのミイラは
「頭が両側に2つくっついてて、腕が左右2本ずつ、足は通常通り2本」という
異様な形態だったのね。俺もネットや2ちゃんとかで色んな奇形の写真見たこと
あったんで、そりゃビックリしたけど、「あぁ、奇形か作りもんだろうな」と思ったわけね。

んで、例の中国人2人は一応病院に車で送る事になって、警察への連絡はどうしようか、
って話をしてた時に、元住職(80歳超えてる)が息子さんが運転する車で来た。開口一番、

住職「空けたんか!!空けたんかこの馬鹿たれが!!しまい、空けたらしまいじゃ・・・」

俺らはあまりの剣幕にポカーンとしてたんだけど、住職が今度は息子に怒鳴り始めた。
岩手訛りがキツかったんで標準語で書くけど、

住職「お前、リョウメンスクナ様をあの時、京都の~寺(聞き取れなかった)に絶対送る
   言うたじゃろが!!送らんかったんかこのボンクラが!!馬鹿たれが!!」

ホント80過ぎの爺さんとは思えないくらいの怒声だった。

住職「空けたんは誰?病院?その人らはもうダメ思うけど、一応アンタらは祓ってあげるから」

俺らも正直怖かったんで、されるがままに何やらお経みたいの聴かされて、経典みたいなので
かなり強く背中とか肩とか叩かれた。結構長くて30分くらいやってたかな。
住職は木箱を車に積み込み、別れ際にこう言った。

「可哀想だけど、あんたら長生きでけんよ」

その後、中国人2人の内1人が医者も首をかしげる心筋梗塞で病室で死亡、
もう1人は精神病院に移送、解体作業員も3名謎の高熱で寝込み、俺も釘を足で
踏み抜いて5針縫った。まったく詳しい事は分らないが、俺が思うにあれは
やはり人間の奇形で、差別にあって恨みを残して死んでいった人なんじゃないかと思う。
だって物凄い形相してたからね・・・その寺の地域も昔部落の集落があった事も
何か関係あるのかな。無いかもしれないけど。長生きはしたいです

468 その3 sage 2005/09/21(水) 17:40:58 ID:J0sPTefW0

ID変わっちゃったけど452です。いきなりブラックアウトして電源落ちたんでビビッた・・・
俺だってオカ板覗くらいだから、こういう事には
興味しんしんなので、真相が知りたく何度も住職に連絡取ったんだけど、完全無視でした。
しかし、一緒に来てた息子さん(50過ぎで不動産経営)の連絡先分ったんで、
この人は割と明るくて派手めの人なんで、もしかしたら何か聞けるかも?と思い
今日の晩(夜遅くだけど)飲みに行くアポとれました。何か分ったら明日にでも書きますわ

476 本当にあった怖い名無し sage 2005/09/21(水) 18:24:34 ID:K2+tPFpq0

リョウメンスクナの話、「宗像教授伝奇考」という漫画に出てきた覚えがある。
スクナ族という、恐らく大昔に日本へ来た外国人ではないかと思われる人が、太古の
日本へ文化を伝えた。それが出雲圏の文化形成となり、因幡の白ウサギの伝説も
オオクニヌシノミコトの国造りの話もこれをモチーフとした話だろう、と。
そして大和朝廷による出雲の侵略が起こり、追われたスクナ族がたどり着いた
のが今の飛騨地方だった。
日本書紀によれば、飛騨にスクナという怪物がおり、人々を殺したから兵を送って
退治した、という話が書かれている、と。

つまり、スクナというのは大和朝廷以前の時代に日本へ文化を伝えた外来人の
ことで、恐らくは古代インドの製鉄を仕事とする(そして日本へ製鉄を伝えたで
あろう)人々のことではないかと書かれていた。
そして、出雲のある場所で見つけた洞窟の奥にあったものが、

  「リョウメンスクナ」(両面宿儺)

の像だった、とあった。

477 476 sage 2005/09/21(水) 18:40:24 ID:K2+tPFpq0

スクナ族は、日本へ羅魔船(カガミノフネ)で来た、と書かれ、鏡のように
黒光する船であったとのこと。羅魔は「ラマ」で、黒檀系の木の名である、
と書かれていたけど、黒ずんだ長い木箱とあったので、これももしかすると
ラマなのかも・・・?
とすると、リョウメンスクナ様も、逃げ延びて岩手地方に来たスクナ族の
末裔なのかもしれないな。

・・・と、オカ板的にはあわない内容かも、と思いつつ書いてみたが。

491 452 sage 2005/09/21(水) 22:27:34 ID:ERc7KoX60

すんません。直前になって何か「やはり直接会って話すのは・・・」とか言われたんで、
元住職の息子さんに「じゃあ電話でなら・・・」「話せるとこまでですけど」と言う
条件の元、話が聞けました。時間にして30分くらい結構話してもらったんですけどね。
なかなか話し好きなオジサンでした。要点を主にかいつまんで書きます。

息子「ごめんねぇ。オヤジに念押されちゃって。本当は電話もヤバイんだけど」
俺「いえ、こっちこそ無理言いまして。アレって結局何なんですか??」
息子「アレは大正時代に、見世物小屋に出されてた奇形の人間です」
俺「じゃあ、当時あの結合した状態で生きていたんですか?シャム双生児みたいな?」
息子「そうです。生まれて数年は、岩手のとある部落で暮らしてたみたいだけど、生活に窮した
   親が人買いに売っちゃったらしくて。それで見世物小屋に流れたみたいですね」
俺「そうですか・・・でもなぜあんなミイラの様な状態に??」
息子「正確に言えば、即身仏ですけどね」
俺「即身仏って事は、自ら進んでああなったんですか!?」
息子「・・・君、この事誰かに話すでしょ?」
俺「正直に言えば・・・話したいです」
息子「良いよ君。正直で(笑) まぁ私も全て話すつもりはないけどね・・・
   アレはね、無理やりああされたんだよ。当時、今で言うとんでもないカルト教団が
   いてね。教団の名前は勘弁してよ。今もひっそり活動してると思うんで・・・」
俺「聞けば、誰でもああ、あの教団って分りますか?」
息子「知らない知らない(笑)極秘中の極秘、本当の邪教だからね」
俺「そうですか・・・」

499 その2 sage 2005/09/21(水) 23:25:00 ID:ERc7KoX60

スマソ。またいきなりPCの電源切れて遅くなりました・・・

息子「この教祖がとんでもない野郎でね。外法(げほう)しか使わないんだよ」
俺「外法ですか?」
息子「そう、分りやすく言えば(やってはいけない事)だよね。ちょっと前に真言立川流が、
   邪教だ、外法だ、って叩かれたけど、あんな生易しいもんじゃない」
俺「・・・具体的にどんな?」
息子「で、当時の資料も何も残ってないし偽名だし、元々表舞台に出てきたヤツでもないし、
   今教団が存続してるとしても、今現在の教祖とはまったく繋がりないだろうし、
   名前言うけどさ・・・物部天獄(もののべてんごく)。これが教祖の名前ね」
俺「物部天獄。偽名ですよね?」
息子「そうそう、偽名。んで、この天獄が例の見世物小屋に行った時、奇形数名を
   大枚はたいて買ったわけよ。例のシャム双生児?って言うの?それも含めて」
俺「・・・それで?」
息子「君、コドクって知ってる?虫に毒って書いて、虫は虫3つ合わせた特殊な漢字だけど」
俺「壺に毒虫何匹か入れて、最後に生き残った虫を使う呪法のアレですか?(昔マンガに載ってたw)」
息子「そうそう!何で知ってるの君??凄いね」
俺「ええ、まぁちょっと・・・それで?」
息子「あぁ、それでね。天獄はそのコドクを人間でやったんだよ」
俺「人間を密室に入れて??ウソでしょう」
息子「(少し機嫌が悪くなる)私もオヤジから聞いた話で、100%全部信じてるわけじゃ
   ないから・・・もう止める?」
俺「すみません!・・・続けてください」
息子「分った。んで、それを例の奇形たち数人でやったわけさ。教団本部か何処か
   知らないけど、地下の密室に押し込んで。それで例のシャム双生児が生き残ったわけ」
俺「閉じ込めた期間はどのくらいですか?」
息子「詳しい事は分らないけど、仲間の肉を食べ、自分の糞尿を食べてさえ生き延びねば
   ならない期間、と言ったら大体想像つくよね」
俺「あんまり想像したくないですけどね・・・」

503 その3 sage 2005/09/21(水) 23:47:39 ID:ERc7KoX60

息子「んで、どうも最初からそのシャム双生児が生き残る様に、天獄は細工したらしい
   んだ。他の奇形に刃物か何かで致命傷を負わせ、行き絶え絶えの状態で放り込んだ
   わけ。奇形と言ってもアシュラ像みたいな外見だからね。その神々しさ(禍々しさ?)に
   天獄は惹かれたんじゃないかな」
俺「なるほど・・・」
息子「で、生き残ったのは良いけど、天獄にとっちゃ道具に過ぎないわけだから、
   すぐさま別の部屋に1人で閉じ込められて、餓死だよね。そして防腐処理を
   施され、即身仏に。この前オヤジの言ってたリョウメンスクナの完成、ってわけ」
俺「リョウメンスクナって何ですか?」

※>>476氏ほど詳しい説明は無かったが、神話の時代に近いほどの大昔に、
   リョウメンスクナと言う、2つの顔、4本の手をもつ怪物がいた、と言う
   伝説にちなんで、例のシャム双生児をそう呼ぶ事にしたと、言っていた。

俺「そうですか・・・」
息子「そのリョウメンスクナをね、天獄は教団の本尊にしたわけよ。呪仏(じゅぶつ)
   としてね。他人を呪い殺せる、下手したらもっと大勢の人を呪い殺せるかも
   知れない、とんでもない呪仏を作った、と少なくとも天獄は信じてたわけ」
俺「その呪いの対象は?」
息子「・・・国家だとオヤジは言ってた」
俺「日本そのものですか?頭イカレてるじゃないですか、その天獄って」
息子「イカレたんだろうねぇ。でもね、呪いの効力はそれだけじゃないんだ。
   リョウメンスクナの腹の中に、ある物を入れてね・・・」
俺「何です?」
息子「古代人の骨だよ。大和朝廷とかに滅ぼされた(まつろわぬ民)、いわゆる
   朝廷からみた反逆者だね。逆賊。その古代人の骨の粉末を腹に入れて・・・」
俺「そんなものどこで手に入れて・・・!?」
息子「君もTVや新聞とかで見たことあるだろう?古代の遺跡や墓が発掘された時、
   発掘作業する人たちがいるじゃない。当時はその辺の警備とか甘かったらしい
   からね・・・そういう所から主に盗ってきたらしいよ」

511 その4 sage 2005/09/22(木) 00:13:22 ID:mdYgh2LB0

俺「にわかには信じがたい話ですよね・・・」
息子「だろう?私もそう思ったよ。でもね、大正時代に主に起こった災害ね、
   これだけあるんだよ」

 1914(大正3)年:桜島の大噴火(負傷者 9600人)
 1914(大正3)年:秋田の大地震(死者 94人)
 1914(大正3)年:方城炭鉱の爆発(死者 687人)
 1916(大正5)年:函館の大火事
 1917(大正6)年:東日本の大水害(死者 1300人)
 1917(大正6)年:桐野炭鉱の爆発(死者 361人)
 1922(大正11)年:親不知のナダレで列車事故(死者 130人)

そして、1923年(大正12年)9月1日、関東大震災、死者・行方不明14万2千8百名

俺「それが何か?」
息子「全てリョウメンスクナが移動した地域だそうだ」
俺「そんな!教団支部ってそんな各地にあったんですか?と言うか、偶然でしょう(流石に笑った)」
息子「俺も馬鹿な話だと思うよ。で、大正時代の最悪最大の災害、関東大震災の日ね。
    この日、地震が起こる直前に天獄が死んでる」
俺「死んだ?」
息子「自殺、と聞いたけどね。純粋な日本人ではなかった、と言う噂もあるらしいが・・・」
俺「どうやって死んだんですか?」
息子「日本刀で喉かっ斬ってね。リョウメンスクナの前で。それで血文字で遺書があって・・・」
俺「なんて書いてあったんですか??」

日      本      滅      ブ    ベ    シ

515 その5 sage 2005/09/22(木) 00:27:58 ID:mdYgh2LB0

俺「・・・それが、関東大震災が起こる直前なんですよね?」
息子「そうだね」
俺「・・・偶然ですよね?」
息子「・・・偶然だろうね」
俺「その時、リョウメンスクナと天獄はどこに・・・??」
息子「震源に近い相模湾沿岸の近辺だったそうだ」
俺「・・・その後、どういう経由でリョウメンスクナは岩手のあのお寺に?」
息子「そればっかりはオヤジは話してくれなかった」
俺「あの時、住職さんに(なぜ京都のお寺に輸送しなかったんだ!)みたいな事を
  言われてましたが、あれは??」
息子「あっ、聞いてたの・・・もう30年前くらいだけどね、私もオヤジの後継いで坊主に
   なる予定だったんだよ。その時に俺の怠慢というか手違いでね・・・その後、
   あの寺もずっと放置されてたし・・・話せることはこれくらいだね」
俺「そうですか・・・今リョウメンスクナはどこに??」
息子「それは知らない。と言うか、ここ数日オヤジと連絡がつかないんだ・・・
   アレを持って帰って以来、妙な車に後つけられたりしたらしくてね」
俺「そうですか・・・でも全部は話さないと言われたんですけど、なぜここまで
  詳しく教えてくれたんですか?」
息子「オヤジがあの時言ったろう?可哀想だけど君たち長生きできないよ、ってね」
俺「・・・」
息子「じゃあこの辺で。もう電話しないでね」
俺「・・・ありがとうございました」

以上が電話で話した、かいつまんだ内容です・・・はっきり言って全ては信じてません。
何か気分悪くなったので今日は落ちますね。連投・長文スマソ。

horror_read02

日本書紀にも登場する両面宿儺

本来の両面宿儺とはかけ離れた話です。
怖いというか、気味悪いですね。
リョウメンスクナ

くねくね

horror70

horror15

わたしの弟から聞いた本当の話です。
弟の友達のA君の実体験だそうです。
 A君が、子供の頃A君のお兄さんとお母さんの田舎へ遊びに行きました。
外は、晴れていて田んぼが緑に生い茂っている頃でした。
せっかくの良い天気なのに、なぜか2人は外で遊ぶ気がしなくて、家の中で遊んでいました。
ふと、お兄さんが立ち上がり窓のところへ行きました。 A君も続いて、窓へ進みました。
お兄さんの視線の方向を追いかけてみると、人が見えました。

真っ白な服を着た人、(男なのか女なのか、その窓からの距離ではよく分からなかったそうです) が1人立っています。
(あんな所で何をしているのかな)と思い、続けて見るとその白い服の人は、くねくねと動き始めました。
(踊りかな?)そう思ったのもつかの間、その白い人は不自然な 方向に体を曲げるのです。
とても、人間とは思えない間接の曲げ方をするそうです。

くねくねくねくねと。

A君は、気味が悪くなり、お兄さんに話しかけました。
「ねえ。あれ、何だろ?お兄ちゃん、見える?」
すると、お兄さんも「分からない。」と答えたそうです。
ですが、答えた直後、お兄さんはあの白い人が何なのか、 分かったようです。
「お兄ちゃん、分かったの?教えて?」とA君が、聞いたのですが、 お兄さんは、
「分かった。でも、分からない方がいい。」と、 答えてくれませんでした。
あれは、一体なんだったのでしょうか?
今でも、A君は、分からないそうです。
 「お兄さんに、もう一度聞けばいいじゃない?」と、 私は弟に言ってみました。
これだけでは、私も何だか消化不良ですから。
すると、弟がこう言ったのです。

 「A君のお兄さん、今、知的障害になっちゃってるんだよ。」

horror_read02

超有名怪談

くねくねの話は有名すぎてバリエーションが沢山あります。
参照
ベースのストーリーは奇妙なくねくねする生き物?を見た数人のうち一人が何らかの障害を持ってしまうという話です。
一説には自分の死ぬときの顔、姿等と言われています。
僕は田んぼがたくさんあるとこで育ちましたが一度も見たことがありません。

コトリバコ

horror80

horror16

912 小箱 1 2005/06/06(月) 12:57:48 ID:lJdBivui0

俺、暇なときにまとめサイト見てる者です。

俺自身霊感とかまったくなくて、ここに書き込むようなことはないだろうなぁって思ってたんですが、
先月あったホットなお話を書き込もうかと思いここに来た次第。

一応話の主役の許可は取って書き込んでます。
ここなら多くの人が信じてくれそうなので。
長文かも。(文才もなく長文カキコもほとんどしたこと無いので読みにくいかも)

冒頭述べたように、俺自身にはまったくもって霊感などは存在してません。
なのでこれ、ホントに霊とか絡んでる話かは俺には判別不可。
皆さんに判別してほしい。
会話の内容も、覚えてるものを書いているのでかなり乱文かもしれません。

で、本題。
この話は、霊感の強い友達の話。

その友達は中学生の時からの付き合いで、30手前になった今でもけっこう頻繁に遊んだり、飲みに行くような間柄。
そいつん家は俺らの住んでるところでもけっこう大きめの神社の神主さんの仕事を代々やってて、普段は普通の仕事してるんだけど、正月とか神事がある時とか、ケコーン式とかあると、あの神主スタイルで拝むっていうのかな?
そういった副業(本業かも)をやってるようなお家。
普段は神社の近くにある住居にすんでます。

で、その日も飲みに行こうかってことで、とりあえず俺の家に集合することになったんです。
先にそいつと、そいつの彼女が到着して、ゲームしながらもう一人の女の子を待ってたんです。

その神社の子をM、遅れてくる子をS、俺のことをAとしますね。Mの彼女はKで。

913 小箱 2 2005/06/06(月) 12:58:15 ID:lJdBivui0

しばらくゲームしながら待ってたら、Sちゃんから電話がかかってきたんです。

Sちゃん「ごめんちょっと遅れるね、面白いものが納屋から見つかって、家族で夢中になってた~
「Aってさ、クイズとかパズル得意だったよね?面白いものもって行くね!
「もうちょっと待ってて~~~
ってな感じの内容でした。

で、40分くらいしたころかな、Sちゃんがやってきたんです。
その瞬間、というかSちゃんの車が俺ん家の敷地に入った瞬間かな
Mが「やべぇ。これやべぇ。やべ・・・・ どうしよ・・ 父ちゃん今日留守だよ」
って言ったんです。

俺「ん?Mどうしたが?また出たんか?」
K「大丈夫!?またなん?」
M「出たってレベルのもんじゃねぇかも・・・・ はは・・ Aやべぇよこれ、Sちゃん・・まじかよ」

Mは普段は霊感あるとかオバケみるとか神社の仕事とか、あまり話題には出さないんですが、
たまにこうやって怯えてるんですよ。
俺もSもKも、そのことは知ってるんですがMが突っ込んだ話されるのを嫌がるので
普段はあまり話題にしません。

Sちゃんが俺の部屋まで上がってきました。
Mは顔面蒼白ってかんじで、
M「Sちゃんよ・・・・ 何持ってきたん?出してみ・・・」
S「え?え?もしかして私やばいの持ってきちゃった・・・のか・・な?」
M「うん・・」
S「これ・・・来週家の納屋を解体するんで掃除してたら出てきたん」

そういってSちゃんは木箱を出したんです。
20㌢四方ほどの木箱でした。電話でパズルって言ってたのはこのことだろう、
小さなテトリスのブロックみたいな木が組み合わさって箱になってたと思う。

914 小箱 3 2005/06/06(月) 12:59:09 ID:lJdBivui0

M「それ以上触んなや!触んなや!!」
その瞬間、Mはトイレに猛ダッシュ「おぅえぇええ。ぅぇえぇうぇええええ」
嘔吐の声が聞えてきました。
Kがトイレに行ってMの背中をさすってやってるようでした。(良い彼女だ・・w)
一通り吐き終えたMが戻ってきました。

Mが携帯を取り出し電話をかけました。
M「とうちゃん・・・・コトリバコ・・・ コトリバコ友達が持ってきた」
M「俺怖い。じいちゃと違って俺じゃ、じいちゃみたくできんわ・・」
M泣いてました。とうちゃんに電話かけて泣いてる29歳・・・
それほど恐ろしいことなんでしょう。俺も泣きそうでした。
M「うん付いちょらん、箱だけしか見えん。」
M「跡はあるけどのこっちょらんかもしらん」
M「うん、少しはいっちょる、友達のお腹のとこ」
M「シッポウの形だと思う・・・シッポウだろ?中に三角ある。シッポウ」
M「間違いないと思う、だって分からんが!俺は違うけん!」
(なにやら専門用語色々でてたけど、繰り返していってたのはコトリバコ、シッポウ
(もっと色々言ってたけど忘れました、ごめん)
M「分かったやる。やる。ミスったら祓ってや、とおちゃん頼むけんね」
Mここで電話を切りました。
最後にMは2分ほど思いっきり大泣きして、しゃくりあげながら「よし」
と正座になり、自分の膝のあたりをパシっと叩きました。
もう泣いてませんでした。なにか決意したようで。

915 本当にあった怖い名無し 2005/06/06(月) 13:04:02 ID:ZG1MS4t70

山口県?

916 小箱 4 2005/06/06(月) 13:04:52 ID:lJdBivui0

M「A・・カッターか包丁貸してごせや」
 (「ごせ」ってのはうちらの方言で、~してくれとかの語尾ね)
俺「お、おい、何するん!?」
M「誰か殺そうっちゅうじゃない、Sちゃん祓わないけん」
M「Sちゃん、俺みて怯えるなっちゅうのが無理な話かもしらんが、怯えるな!」
M「KもAも怯えるな!とにかく怯えるな!怯えるな!!負けるか!負けるかよ!!」
M「俺が居る!怯えるな!怯えるな!」
M「なめんな!俺だってやってやら!じいちゃんやってやら!見てろよ糞!糞ぉおおおおお!」
Mは自分の怯えを吹き飛ばすかのように咆哮をあげていました。
Sちゃん半泣きです・・・怯えきってました。
俺もKも泣きそうです。ほんとにちびりそうだった・・・
S「分かった、分かった、がんばっでみる」
俺もSもKもなにやら分からないけど、分かった分かったって言ってました。

M「A包丁かカッター持ってきてごせや」
俺「お、おぅ・・」包丁をMに手渡しました。
M「A俺の内腿、思いっきしツネってごせや!おもいっきし!」
もう、わけ分からないけど、Mの言うとおりにやるしかありません。
M「がぁあああああがあぐいうううあああ・・・・・”!!!」

Mの内腿をツネり上げる俺。
俺に腿をつねり上げられながら、Mは自分の指先と手のひらを包丁で切りつけました。
たぶん、その痛みを消すためにツネらせたのかな?
M「Sちゃん口開けぇ!」
MはSちゃんの口の中に、自分の血だらけの指を突っ込みました。
M「Sちゃん飲みぃ、まずくても飲みぃ」
S「あぐ;kl:;っぉあr」
Sちゃん大泣きです。言葉出てなかったです。
M「◎△*の天井、ノリオ? シンメイイワト アケマシタ、カシコミカシコミモマモウス」
なにやら祝詞か呪文か分かりませんが、5回~6回ほど繰り返しました。
呪文というより浪曲みたいな感じでした。

917 小箱 5 2005/06/06(月) 13:05:27 ID:lJdBivui0

そしてMがSちゃんの口から指を抜くとすぐ、SちゃんがMの血の混じったゲロを吐きました。
S「うぇええええええええええおええわええええええええ」
M「出た!出た!おし!!大丈夫!Sちゃんは大丈夫!」
M「次・・・!」
M「じいちゃんみててごせや!」

Mは血まみれの手を、Sちゃんの持ってきた木箱の上にかぶせました。
M「コトリバココトリバコ ◎△*??Й・・・」
M「いけん・・いけん・・やっちょけばよかった」
Mがまた泣きそうな顔になりました。
M「A!っとおちゃんに電話してごせや」
言われたとおりにMの携帯でMのとおちゃんに電話をし、Mの耳元にあてました。
M「とおちゃん、ごめん忘れた、一緒に呼んでくれ(詠んでくれかな?)」
Mは携帯を耳にあて、右手を小箱添えて、また呪文みたいなもの
を唱えてました。やっぱり唄ってるみたいな感じでした。

M「終わった。終わった・・・・おわ・・・ったぁ・・うぅえぇえええ」
Mはまた号泣してました。大の大人が泣き崩れたんですよ。
Kによしよしされながら、20分くらい大泣きしてました。
俺とSとKも号泣で、4人でわんわん泣いてました。
その間も、Mは小箱から決して手を離さなかったような気がします。
(号泣してたんであまり覚えてませんがw)

すこし落ち着いてから、Mは手と箱を一緒に縛れる位のタオルかなにかないか?
って聞いてきたので。薄手のバスタオルでMの手と木箱を縛り付けました。
M「さて、ドコに飲みに行く?」
一同「は?」
M「って冗談じゃw 今日はさすがに無理だけん、A送ってくれよ」
(こいつどういう神経してるんだろ・・・ ほんと強い奴だなぁ)

918 小箱 5 2005/06/06(月) 13:05:47 ID:lJdBivui0

その日はSもMもKもなんだかへとへとで、俺が送っていくことになりました。
(飲みだったんで、もともと俺が飲まずに送る予定だったんですよ!いやホントにw)

で、それから8日ほどMは仕事を休んだようです。
そして昨日Mと会い、そのときのことを聞いてみたんですが。
M「あ~っとなぁ。Sちゃんところは言い方悪いかもしらんが、◎山にある部落でな」
M「ああいうところには、ああいったものがあるもんなんよ」
M「あれはとおちゃんが帰ってきてから安置しといた」
M「まぁあんまり知らんほうがええよ。」
なにやら言いたくない様子でした。
それ以上は、いくら聞こうとしても教えてくれない_| ̄|○

ただ最後に
M「あの中に入っちょるのはな、怨念そのものってやつなんよ」
M「まぁ入ってる物は、けっこうな数の人差し指の先とへその緒だけどな・・・」
M「差別は絶対いけんってことだ、人の恨みってのはこわいで、あんなもの作りよるからなぁ」
M「アレが出てきたらな、俺のじいちゃんが処理してたんだ」
M「じいちゃんの代であらかた片付けた思ってたんだけど、まさか俺がやることになるなんてなぁ」
M「俺はふらふらしてて、あんまり家のことやっちょらんけぇ、まじビビリだったよw」
M「ちょっと俺も勉強するわ まぁ才能ないらしいがw」
M「それとな、部落云々とか話したけど、差別とかお前すんなや・・Sちゃんとも今までどおりな」
M「そんな時代じゃないしな~ あほくせぇろ」
俺「あたりめぇじゃんw」
俺「それよりさ、この楽しい話誰かに話してもええの?」
M「お前好きだなぁ 幽霊すら見えんくせにw」
俺「見えんからこそ好きなんよ」
M「ええよ別に、話したからって取り付くわけじゃないし」
M「どうせ誰も信じねぇよ、うそつき呼ばわりされるだけだぞ、俺はとぼけるしw」

919 小箱 7 2005/06/06(月) 13:09:18 ID:lJdBivui0

と、いうわけで
ここに書き込ませてもらった次第です。
長文失礼しました~!
まさか奴もこれだけの人数に話してるとは思わねぇだろうな~ パソコンオンチだしw

それと最後にひとつ
この箱ってね、まとめサイトに同じような箱の話ありましたよね?
木箱開けたら爪と髪が入ってて、昭和天皇がどうとかって紙切れが入ってたって話。
昨日Mの話で中身をチラっと言ってたのを思い出して、ふと・・・
そういった呪物の作り方があるのかな?

まぁなんだ、午前中フルに使ってまとめたから疲れたよ_| ̄|○
それと>>915 山口じゃないよ 近いけどねw 10月を神有月とか言っちゃう地方
~その2~

43 :小箱 912 :sage :2005/06/06(月) 22:35:54 (p)ID:lJdBivui0(8)

おまたせしました。
いやはや、なんだか大事になってますね、単独スレまでたってるとは。

俺の住んでるとことはど田舎で、地域限定されて見物客?とか来られたら
さすがに俺も怖いので、あまり地域は追求しないでください。
部落差別は少なくなったといいますが、俺は見えにくくなっただけだと思っています。
そういった一部の人たちが新たな差別を生む可能性も怖いので。
ただ、皆さんの推察どおり島根県です。(ばればれですかねw)
(俺のおしゃべり癖を多少後悔・・・・
だってね、俺も情報欲しいんよ・・ここなら集まりそうじゃん。)

さすがに大事になっており、やばいかなって思ったので
さっきMとSに電話してこの経緯を伝えました。
Mいわく「別にここがどこか分かったって詳細なんかわかりゃしないよ、安心しろビビリ」
とのことです。

電話ついでにというか、昨日Mに聞きそびれた事を質問してみました。

1.あの場にいたS以外の人間、つまり俺とKは大丈夫なのか
2.また、俺の家に来る前に、件の小箱で遊んでたという家族は大丈夫なのか
3.頼むよ!まじアレなんだったの!?気になって毎夜6時間しか寝られないよ!
以上3点です。

以下Mの回答。
1.2.の回答
アレは子供と子供を生める女にしか影響なし。
Sの父と弟は問題外、母は・・・閉経してるんじゃないか?
Sのばあちゃんもな。もちろんA(俺)も大丈夫。
Kについては危ないかなと思ったけど、触れた時間が短かったため問題なしだろう。
いざとなったらとおちゃんがいるし大丈夫。
(あの日は旅行でMの母と外出してたそうです)
とのこと。

44 :小箱 912 :sage :2005/06/06(月) 22:36:18 (p)ID:lJdBivui0(8)

3.実はM自身も詳細は知らないらしい。ただコトリバコは「子取り箱」だそうです。
*本当かどうかは不明です、俺を何とか反らそうとウソついたのかもしれないですが・・・
昨日の会話の口ぶりからして、知らないはずが無いと思ってます。
ただ、そこまでして隠すほどのことだってことでしょうか。なおさら怖いけど気になります。

また単独スレの>>31さんの言われる「狐酉」がどうかはその時点ではきいてなかったので不明です。
(電話のあとで気づいたため)

次、Sちゃんとの会話ですが要約すると
あの後、業者が納屋を解体しにきたのですが、
そのときお隣のおじいさんと一騒動あったそうで、
そのときの内容を明日3人に話しておきたいと。(M,俺,K)
で、S曰く、自分も恐怖より好奇心が勝ってるということ。当事者として、何があったのか
アレはほんとに何だったのかをせめて知りたいということでした。(さすがだぜSちゃん!)

で、今Mに話したらOKということで・・・
ちょっと考え込んでましたが。
明日M,S,K,A4者会談開催してきます。Kは来るか分からないけど。

Mのお父さんに話を聞ければ一番いいのでしょうが、さすがにMが渋ってるのに
お父さんに直談判って訳にはいかないでしょうね・・・
もし聞くことが出来れば聞いてみます。

ここまで来たら全部知りたいなぁと思ってます。書き込んでみてよかった。だいぶ焦ったけどw
でも、友達なくすようなことはしたくないので、M,S,Kの誰からかストップかかったら
カキコは止めますね。現時点では好奇心にかき消されてますが罪悪感もあるので。

~全貌~

308 :小箱 ◆/7qG64DDfc :sage :2005/06/08(水) 22:05:48 (p)ID:0GDcLRRy0(43)

昨日の経緯を書きます。嫌になるくらい長文です。

載せようかどうかかなり迷ったんですが、4人で相談しそれぞれ思うところもあり、掲載することにしました。
最後にお願いもあります。

かなり長い話だったので、まとめも時間がかかり、また、俺自身かなり衝撃的なことを偶然聞かされたので
混乱してます。
また、5時間近く話しをしてたので会話の細部は記憶を頼りにかなり補完して、会話らしくしているということも了承してください。
あと、主要な発言しか書いてません。伏せてる部分も多々あります。
(一応MとSに見てもらい、修正いくつかしてからアップしてます)
文章ぐだぐだかもしれませんがご勘弁を。

*文中、「部落」とか「集落」という言い方してますが実際の話の中ではそう読んでいません。
あくまで便宜上の言い方です。一応ひどい言葉らしいので伏字みたいなものと思ってくださいね。

310 :小箱 ◆/7qG64DDfc :sage :2005/06/08(水) 22:06:27 (p)ID:0GDcLRRy0(43)
6日夜の時点では当事者4人、俺の家でSの話を聞くという予定だったのですが
SがSの家族、そして納屋の解体の時に一騒動あったという隣家のおじいさん
も交えて話がしたいとのことで、Sの家に行くことになりました。

M,S,K,A(俺) それと、Sの父は「S父」、母を「S母」、Sの祖母を「S婆」
Sのおじいさんを「S爺」隣のおじいさんをJとしましょうか。
タイプたいぎいので。(S弟は仕事のため不在)

話の内容は以下のようなものです。
それと、方言で書くのはなるべくやめます。JとS婆の話、ほとんど異国語なのでw

311 :小箱 ◆/7qG64DDfc :sage :2005/06/08(水) 22:06:42 (p)ID:0GDcLRRy0(43)

◎まず、Sが事件の後、納屋の解体業者が来た時の話を。

俺の家での出来事の2日後になります。
5月23日、頼んでいた業者がきて解体用の機械を敷地に入れ作業に入ろうかというとき
S父に隣家のJが話しかけてきたそうです。
S父がおじいさんに納屋を解体することを伝えるとJは抗議してきたそうです。
S父ともめてたそうで、その声を聞いたSが「もしかしたらあの箱のことを
知っているのかも」と思い、Jに聞いてみようと外にでたそうです。
この時点でSは家族にあの日のことは話してなかったそうです。

「納屋を壊すな!」というJに対し
「反対する理由はあの箱のことかなのか」「あの箱はいったい何なのか」
という様なことを聞くと、Jは非常に、非常に驚いた顔をし、
「箱を見つけたのか」「あの箱はどうした?」「お前は大丈夫か?」
とあわてた様子で聞いてきたそうで、Sが事件の経緯を話すと
Jは自分の責任だ、自分の責任だと謝ったそうです。
そして、「聞いておかんかったからこんなことになった」
「話しておかんかったからこんなことになった」
「近いうちにお宅の家族に話さないけんことがある」と言い、帰って行ったそうです。

そしてSはポカンとしてるS父に事件のことを話したそうです。
そしてJの話を聞いてから、俺らに話そうと思ってたのですが、
Jが話しに来る素振りを見せずイライラしてたところに、昨夜俺から電話があったと言うわけです。
そして、昨日俺の電話を受け、Mも来るなら今日しかないと思い
その「話さないといけないこと」を今日話して欲しいということで
Jを父と一緒に説得して来ていただいたそうです。

312 :小箱 ◆/7qG64DDfc :sage :2005/06/08(水) 22:07:02 (p)ID:0GDcLRRy0(43)

◎次に、Mの話
S父がJにお話いただけますか?と言うと
俺とKが居ることで話していいものか悩んでいると(部外者ですもんね)、

と、このあたりで
M「先に話させてもらっていいですか?
そういってMが話し始めました。

M「Jさん・・・・  本来、あの箱は今あなたの家にあるはずでは?
M「今の時代、呪いと言っても大概はホラ話と思われるかもしれないが
M「この箱については別。俺は祖父、父から何度も聞かされてたし
M「実際、祖父と父があれを処理するのを何度か見てきた。
M「箱の話をするときの二人は真剣そのものだった。
M「管理簿もちゃんとある。それに事故とはいえ箱でここの人が死んだこともありましたよね。

M「今回俺が箱に関わったってことと、父が少し不審に思うことがあるということで
M「改めて昨夜、父と管理簿を見たんです。
M「そうしたら、今のシッポウの場所はJさんの家になってた。
M「そうなると話がおかしい。父は「やっぱり」と言ってました。
M「俺の家の方からは接触しないという約束ですが
M「今回ばかりは話が別だろうと思って来ました。
M「俺の父が行くといったのですが、今回祓ったのは俺なので俺が今日来ました。

Jさん、そしてその他一同は黙って聞いてました。MとJにしか分からない内容なので。

313 :小箱 ◆/7qG64DDfc :sage :2005/06/08(水) 22:07:21 (p)ID:0GDcLRRy0(43)

M「それでですね。Jさん。あなたの家に箱があったのなら、Sのお父さんが
M「箱のことを知らないのは仕方がないし、なんとか納得はできます。
M「Sのおじいさんは◎△(以下T家としますね)さんから引き継いで、
M「すぐに亡くなられてますよね。
(Sのおじいさんは俺らが知り合った時、つまり厨房の時にはすでにお亡くなりだそうです
M「管理簿では、T家⇒Sの家⇒J家の移動が1年以内になってました。
M「Sのおじいさんがお父さんに伝える時間が無かったのだろうと理解はできるんです。
M「それに約束の年数からいって、Sのお父さんに役回りが来ることはもう考えにくい。
M「あなたかT家で最後になる可能性が高いですし。
M「でも、今回箱が出てきたのはSの家だった。これはおかしいですよね。
M「俺、家のことはあまりやってなかったので、管理簿をまじまじと見たことなんて
M「なかったんですが、昨夜父と管理簿をみて正直驚きましたよ。
M「Sの話をさっき聞くまでは、もしかしたら何か手違いがあって、あなたも箱のことを
M「知らなかったのかもしれないと考えてたのですが、あなたは知っていますよね?
M「知っていたのに引き継いでいない。そしてSの家にあるのを知ってて黙っていた。

M「俺、今回のこと、無事に祓えたんであとは詮索されてもとぼければ済むかなって
M「思ってたんですよ。何かの手違いでSの家の人みんなが知らなかっただけで
M「結果オーライというか・・・  正直焦りまくったし、ビビリまくったけど・・・
M「今日だって、昨日父と管理簿見てなかったらここには来てなかったと思います。
M「本来の約束なら、俺の家からこっちに来ることは禁止ですからね。
M「だから今日俺が来たってことは伏せておいて欲しい。
M「でも、そういうわけには行かなくなったみたいです。

314 :小箱 ◆/7qG64DDfc :sage :2005/06/08(水) 22:07:39 (p)ID:0GDcLRRy0(43)

M「俺は怒ってますよ。俺の父もね。
M「ただ、顔も知らない先祖の約束を守り続けないといけないって言うのは、
M「相当酷な話だというのも分かります。
M「逃げ出したいって気持ちも。俺だってそうでしたから。
M「俺だってあの日、箱を見ただけで逃げ出したかった。
M「わずかな時間のことだったのに、本気で逃げようかと思った。
M「アレを下手すれば十数年、下手すれば何十年保管するなんてどれだけ怖いのか
M「でも、もしこういったことがここ全体で起きてるのだとしたら
M「残りの箱の処理に関しても問題が起きます。
M「Sはたまたま、本当にたまたま箱に近づかなかったっていうだけで
M「たまたま、本当に偶然あの日俺と会うことになってたってだけで・・・
M「もしかしたらSは死んでたかもしれない。
M「そして、もしかしたら他の箱で被害がでているかもしれない。
M「だから、なぜこういうことになってたのか話していただけませんか?

M「それとこいつ(Kのこと)はその場に居た「女」です。もちろん子供を生める体です。
M「部外者ではないです。被害者です。
M「それとこいつは(俺のことです)、部外者かもしれませんが、そうでもないかもしれません。
M「こいつの名前は◎○です。ここらじゃそうそうある苗字じゃないですよね?◎○です。

俺はなんのことやら分からなかったです。ただJさんが俺の方をみて
「あぁ・・そうかぁ・・・」って

長文すいません。あと半分くらい続きます。

315 :小箱 ◆/7qG64DDfc :sage :2005/06/08(水) 22:07:54 (p)ID:0GDcLRRy0(43)

◎Jさんの話しに行きますね
(一部S父母の通訳付きです)

J「まず、箱のことを説明したほうがいいですかな。
J「チッポウ(シッポウかと思ってましたがチッポウらしい)はSの家、J家、
J「そして斜め向いにあったT家の3家で管理してきたものです。
J「3家に割り当てられて箱です。
J「そしてあの箱は3家持ち回りで保管し、家主の死後、次の役回りの家の家主が
J「葬儀後、前任者の跡取りから受け取り、受取った家主がまた死ぬまで保管し、
J「また次へ、次へと繰り返す。受取った家主は、跡取りに箱のことを伝える。跡取りが
J「居ない場合は、跡取りが出来た後伝える。どうしても跡取りに恵まれなかった場合
J「次の持ち回りの家に渡す。他の班でも同じです。3家だったり4世帯だったりしますが。
J「そして他の班が持っている箱については、お互い話題にしないこと。
J「回す理由は、箱の中身を薄めるためです。
J「箱を受取った家主は、決して箱に女子供を近づけてはいけない。
J「そして、箱を管理していない家は、管理している家を監視する。
J「また、Mの家から札をもらい、箱に張ってある古い札と貼り替える。
J「約束の年数を保管し、箱の中身が薄まった後Mの家に届け処理してもらう。
J「M神社(仮にそう呼びますね)と昔にそういう約束をしたらしい

M「それで、俺の家は昔の約束どおり持ち込まれた箱を処理・・・・ 供養してたんだ
M「ここにある全ての箱と、箱の現在の保管者の管理簿つけて。

316 :小箱 ◆/7qG64DDfc :sage :2005/06/08(水) 22:08:19 (p)ID:0GDcLRRy0(43)

J「そうです。本来なら、私がS爺が亡くなったときに箱を引き継ぐはずでした。
J「でも、本当に怖かったんです、申し訳ない許して欲しい。
J「Tの父親が死に(Sの家の前任者です)、引き継いだS爺も立て続けに死に、
J「男には影響ないと分かっていても怖かった。
J「そんな状態で、いつS父が箱を持ってくるのか怯えてたんです。
J「でも、葬儀後、日が経ってもS父がこない。
J「それでT(S家の前任者の跡取り)と相談したんです。
J「もしかしたらS父は何も知らないのかもしらない、箱から逃げられるかもしれないと。
J「そしてまず、S父に箱のことをそれとなく聞き、何も知らされていないことを確認しました。
J「そして納屋の監視は続け、S家に箱を置いたままにしておくこと
J「Tは札の貼り替えをした後、しばらくして引っ越すこと(松江に行ったらしいです)
J「そうすれば、他班からは「あそこは終わったんだな」と思ってもらえるかもしれないから。
J「引き継ぐはずだった私が、S家の監視を続けること。
J「そして、約束の年が来たらJが納屋から持ち出しM神社に届けること。
J「そして・・・・ 本当に、本当に申し訳ない
J「それまでに箱にSやSの母が近づいて、死んでしまったとしても
J「箱のことはSの家は知らない、他班の箱のことは触れることは禁止だから
J「ばれることは無いだろうと、Tと相談したんです。本当に申し訳ない
J「だから、他班の箱のことは分からない。こんなことは無いと思う、申し訳ない

Jさんは土下座して何度も謝ってました。
S父さんは、死んだS爺さんに納屋には近づくなとは言われていたそうです。
また、実際気味の悪い納谷で、あえて近づこうとは思ってなかったようです。Sも同様に。

317 :小箱 ◆/7qG64DDfc :sage :2005/06/08(水) 22:08:35 (p)ID:0GDcLRRy0(43)

それで、今回どうせなら取り壊そうという話になり、中の整理をしていて
そのときにSが箱を見つけてしまったという経緯でした。
S父さん、S母さん、S婆さん、信じられないという感じでしたが、
ただS婆さんだけがなにやら納得したような感じで、
S婆「納屋はだから近づかせてもらえなかったのか」という風なことをおっしゃってました。

319 :小箱 ◆/7qG64DDfc :sage :2005/06/08(水) 22:10:17 (p)ID:0GDcLRRy0(43)

Mの話がまた続きます。

M「なるほど、そういうことでしたか・・・
M「引継ぎはしなかったとはいえ、監視しなければならず、結局は箱から
M「箱から逃げることは出来なかったんですね。
M「結局苦しんだと
M「決まりの年までたしかあと19年でしたよね?
M「・・・引き継いでいたとしても結局は俺が祓うことになってたのかなw

M「S父さん、S母さん、S婆さん、S・・・
M「現実味の無い話で、まだ何が何だか分からないと思う。
M「でもこれは現実で、このご時世にアホみたいに思うかもしらんが、現実で
M「でも、Jさんを怒らないであげてほしい。
M「あの箱が何か知ってるもんにとっちゃ、それほど逃げたいもんだけん
M「まぁ、もう箱はないんだけん安心だが?
M「面白い話が聞けて楽しかったと思ってJさんを許してやって欲しい
M「Jさんを許してやって欲しい

Jさんうつむいて、うなだれて、見ててなんだか痛々しかったです。

320 :小箱 ◆/7qG64DDfc :sage :2005/06/08(水) 22:10:45 (p)ID:0GDcLRRy0(43)

M「それと、たぶんみんなあの箱の中身が何かを知りたいだと思う。
M「ここまで話したら、もう最後まで聞いてほしい。
M「俺も全部は知らんけど、知ってることを話す。
M「ここはもう箱終わったけん、問題ないと思うし
M「正直、残りの箱はあと二つ、たぶん俺が祓わんといけんもんだけん
M「俺の決意ってのもある
M「それと、S父さんは本来知っておかんといけん話だけん
M「それとAは、たぶん今話とかんとしつこいけんなぁw

M「あの箱はな、子取り箱っていって間引かれた子供の身体を入れた箱でな
M「作られたのは1860年代後半~80年代前半頃。
M「この部落(俺らの言葉では部落といいませんが、差別用語です)は
M「このあたりでも特にひどい差別、迫害を受けた地域なんよ
M「で、余りにもひどい迫害だったもんで、間引きもけっこう行われていた
M「△▼(地域名です)の管轄にあったんだが
M「特に△▼からの直接の迫害がひどかったらしい。
M「で、働き手が欲しいから子供は作るが、まともな給料がなく
M「生活が苦しいから子供を間引くと・・・ これは一応わかるよな?

321 :小箱 ◆/7qG64DDfc :sage :2005/06/08(水) 22:11:08 (p)ID:0GDcLRRy0(43)

M「で、1860年代後半かな?隠岐の島で反乱があったのはしっちょるか?
M「その反乱は1年ほどで平定されたらしいんだけど
M「そのときの反乱を起こした側の一人が、この部落に逃れてきた
M「島帰りってやつだな・・・
M「反乱の理由とかは学校で少し習ったろ?隠岐がすごい裕福な土地だったってこととかも
M「まぁ、それはいいや。
M「で、その島帰りの人間、名前がな・・・ ◎○って言うんだよ。

(俺の苗字と同じでした。なんだか訳わかんね・・・)
◎○⇒以下AAとしますね。

M「AAは反乱が平定されて、こっちに連れてこられた時に
M「隙を見て逃げ出してきたそうだ、話によるとだけどな。
M「この部落まで逃げてきたと。
M「部落の人らは、余計な厄介ごとを抱えると、さらに迫害を受けると思って
M「AAを殺そうとしたんだって。
M「で、AAが「命を助けてくれたら、お前たちに武器をやる」
M「というようなことを言ったそうだ。
M「その武器って言うのがな、小箱だ。小箱の作り方。
M「部落の人はその武器がどのようなものかを聞き、
M「相談した結果、条件を飲むことにしたんだ。

322 :小箱 ◆/7qG64DDfc :sage :2005/06/08(水) 22:11:25 (p)ID:0GDcLRRy0(43)

M「AAはもう一つ条件を出してきた。
M「武器(小箱)の作り方を教えるが、最初に作る箱は自分に譲って欲しいということ
M「飲めるなら教える。どうしてもダメなら殺せと
M「部落の人はそれを飲んだ。
M「そしてAAは箱の作り方を教えた・・・
M「作り方を聞いてからやめてもいい、そして殺してくれてもいいともAAは行ったそうだよ
M「それだけ禍々しいものだけん、この小箱ってのは、AAも思うところがあったのかもな
M「ただ、「やり遂げたら自分も命を絶つが、それでもやらなければならないことがある」
M「そうAAは言ってたそうだ

*箱の作り方、全部載せるとさすがにやばそうなので?いくつか省きますね。

323 :小箱 ◆/7qG64DDfc :sage :2005/06/08(水) 22:11:38 (p)ID:0GDcLRRy0(43)

M「それで、その方法がな、最初に複雑に木の組み合わさった木箱をつくること
M「これはちょっとやそっとじゃ木箱を開けられないようにするための細工らしい。
M「これが一番難しい作業らしい。お前らもちょっと見ただろ?あのパズルみたいな箱
M「アレを作るんだ。
M「次に、その木箱の中を、雌の畜生の血で満たして、1週間待つ
M「そして、血が乾ききらないうちに蓋をする。
M「次に、中身を作るんだが、これが子取り箱の由来だと思う。
M「想像通りだと思うが。間引いた子供の体の一部を入れるんだ。
M「生まれた直後の子は、臍の緒と人差し指の先、第一間接くらいまでの
M「そして、ハラワタから絞った血を
M「7つまでの子は、人差し指の先と、その子のハラワタから絞った血を
M「10までの子は、人差し指の先を
M「そして蓋をする。閉じ込めた子供の数、歳の数で箱の名前が変わる
M「一人でイッポウ、二人でニホウ、三人でサンポウ、四人でシッポウ
M「五人でゴホウ、六人でロッポウ、七人でチッポウ
M「それ以上は絶対にダメだとAAは念を押したそうだ
M「そして、それぞれの箱に、目印として印をつける。
M「イッポウは△、ニホウは■といった具合に。
M「ただ、自分の持っていく箱、ハッカイだけは7つまでの子を、八人をくれと
M「そして、ハッカイとは別に、女1人と子供を1人くれと。
M「ハッカイは最初の1個以外は決して作るな とも言ったそうだ。

324 :小箱 ◆/7qG64DDfc :sage :2005/06/08(水) 22:11:53 (p)ID:0GDcLRRy0(43)

M「普通、そんな話まで聞いて、実行なんか出来ないよな
M「そんな胡散臭い人間の話、ましてやそんな最悪の話
M「いくら生活苦しくても、自分の子供を殺すのでさえ耐え切れない辛さなのに
M「さらに殺した子供の死体にそんな仕打ち・・・・
M「でもな、ここの先祖はそれを飲んだんだ、やったんだよ
M「どういった動機、心境だったのかは全部はわからないけど
M「それだけものすごい迫害だったんだろうね
M「子供を犠牲にしても、武器を手にしないといけないほどに、すごい・・・
M「そして、最初の小箱を作ったんだと
M「各家、相談に相談を重ねて、どの子を殺すかっていう最悪の相談
M「そして実行されたんだ。
M「そして・・・ハッカイが出来上がった。

M「AAはこの箱がどれほどのもので、どういう効果なのかを説明した
M「要望にあった子供と女を使ってね。
M「その子供と女の名前は、□■と$*(伏せますね)
M「そして、犠牲になった8人の子供の名前は _______(伏せますね)
M「聞いたことあるろ?
(俺らは知ってる名前です。でもいえません、ほんとにごめんなさい)

325 :小箱 ◆/7qG64DDfc :sage :2005/06/08(水) 22:13:00 (p)ID:0GDcLRRy0(43)

M「で、効果はAに言ってたようなものだ
M「女と子供を取り殺す。それも苦しみぬく形で
M「何故か、徐々に内臓が千切れるんだ、触れるどころか周囲にいるだけでね。

M「そして、その効果を目の当たりにした住民は、続けて箱を作ることにした。
M「住民が自分たちのために最初に作った箱はチッポウだった
M「俺が祓った奴だな。7人の子供の・・箱・・・
M「わずか2週間足らずの間に、15人の子供と、女1人が殺されたんだよ
M「今の時代じゃないだろ?・・・ ひどいよな・・・・
M「そして、出来上がった箱を、△▼の庄屋に上納したんだ
M「普通に住民からの気持ち、誠意の印という名目で
M「庄屋の家は・・・ ひどい有様だったらしい
M「女子供、血反吐を吐いて苦しみぬいて死んだそうだ。

326 :小箱 ◆/7qG64DDfc :sage :2005/06/08(水) 22:13:22 (p)ID:0GDcLRRy0(43)

M「そしてな、住民は△▼のお偉方達、△▼以外の周囲地域にも伝えたそうだ。
M「今後一切部落に関わらないこと、放って置いて欲しいこと。
M「今までの怨みを許すことは出来ないが、ほうっておいてくれれば何もしないということ
M「守ってくれるのなら、△▼へ仕事に出ている部落の者も、今後△▼に行くこともしないということ
M「そして、もしこのことに仕返しをすれば、この呪いを再び振りまくということ
M「庄屋に送った箱は、直ちに部落に返すこと。
M「なぜ放置するのか、その理由は広めないこと、ただ放置することだけを徹底すること
M「そして・・・ この箱はこれからも作り続けること
M「既に箱は7つ存在していること。
M「7つあるっていうのは、これはハッタリだったんだろうなと思う。そう思いたい・・・
M「言い方は失礼なんだけど、読み書きすら出来なかった当時の住民に
M「これだけのことが思いつくはずは無いと思うんだが・・・ AAの知恵だったんだろうか

M「△▼含め、周りの地域は全てこの条件を了承したらしい。
M「この事件は、その一時期は周辺に噂としてでも広まったのだろうかな
M「すぐさま部落への干渉が一切止んだそうだ。

327 :小箱 ◆/7qG64DDfc :sage :2005/06/08(水) 22:13:47 (p)ID:0GDcLRRy0(43)

M「で、この部落の大人たちは、それでも作り続けたんだよ
M「この箱をね。すでにAAはどこかに行ってたらしいんだが
M「箱の管理の仕方を残していったそうだ。
M「女子供を絶対に近づけないこと。
M「必ず箱は暗く湿った場所に安置すること
M「そして箱の中身は、年を経るごとに次第に弱くなっていくということ
M「もし必要なくなった、もしくは手に余るようなら、○を祭る神社に処理を頼むこと
M「寺ではダメ、必ず処分は○を祭る神社であること

M「そして、住民たちは13年に渡って箱を作り続けたそうだ。
M「ただ、最初の箱以外は、どうしても間引きを行わなければならない時にだけ
M「間引いた子の身体を作り置いておいた箱に入れた、ということらしい。
M「子供たちを殺すとき、大人たちは
M「△▼を怨め、△▼を憎め、というようなことを言いながら殺したらしい。
M「殺す罪悪感から少しでも逃れたいから、△▼に反らそうとしてたんだろうな。

M「箱を作り続けて13年目、16個目の箱が出来上がっていた。
M「イッポウ6つ、ニホウ2つ、ゴホウ5つ、チッポウ3つ
M「単純に計算しても、56人の子供・・・
M「作成に失敗した箱もあったという話だから、もっと多かったんだろうな

328 :小箱 ◆/7qG64DDfc :sage :2005/06/08(水) 22:14:00 (p)ID:0GDcLRRy0(43)

M「そして、13年目に事件が起きた
M「その時、全ての箱は1箇所に保管されてたんだが
M「監視を立ててね。そして事件が起きた。
M「11歳になる一人の男の子が監視の目を盗んで箱を持ち出してしまった。
M「最悪なのが、それがチッポウだったってこと
M「箱の強さは、イッポウ<ニホウというふうに数が増えれば強くなる。
M「しかも出来上がって間もないチッポウ
M「箱の外観は分かるよな・・・ Sが楽しく遊んだっていうように
M「非常に子供の興味を引くであろう作りだ。
M「面白そうなおもちゃを手に入れた男の子は家に持ち帰り。
M「その日のうちに、その子を含め家中の子供と女が死んだ。

M「住民たちは、初めて箱の恐怖を、この武器が油断すれば自分たちにも
M「牙をむくということを改めて痛感した。
M「そして一度牙をむけば、止めるまもなく望まぬ死人がでる。確実に。
M「そして恐怖に恐怖した住民は箱を処分することを決めたそうだ。

329 :小箱 ◆/7qG64DDfc :sage :2005/06/08(水) 22:14:15 (p)ID:0GDcLRRy0(43)

M「それからは大体分かるよな。
M「代表者5人が俺の家に来たんだわな。
M「そして、俺の先祖に処理を頼んだ。
M「しかし箱の力が強すぎると感じた俺の先祖は
M「箱の薄め方を提案したんだ。それはJさんの言った通りの方法
M「そして、決して約束の年数を経ない箱を持ち込まないこと。
M「神社側からは決して部落に接触しないこと。
M「前の管理者が死んだ後、必ず報告をすること
M「箱ごとの年数は、恐らく俺の先祖が大方の目安・・・
M「箱の強さによって110年とか、チッポウなら140年ほど
M「箱の管理から逃げ出せないよう、そのルールを作ったんだ
M「で、班毎に分かれたあと、一人の代表者を決め
M「各班にその代表者が届けた。そしてどの箱をどの班に届けたかを
M「俺の神社に伝え、俺の祖先が控えた後・・・・ その人は殺される・・
M「これでどの箱をどの班がどれだけの年数保管するのかは分からない
M「そして、班内以外の者同士が箱の話をするのをタブーとしたそうだ。
M「なぜ全体で管理することにしなかったのかは、恐らくだが
M「これは俺のじいちゃんが言ってたんだが
M「全体で責任を背負って責任が薄まるよりも
M「少ない人数で負担を大きくすることで逃げられないようにしたんじゃないかな?

M「で、約束の年数を保管した後、持ち込まれた箱を処理したと。
M「じいちゃんの運の悪いところは、約束の年数ってのが
M「じいちゃんとおれのひいじいさんの代に、もろ重なってたってことだ。
M「箱ごとの約束の年数っていうのは、法則とかさっぱり不明で
M「他の箱はじいさんの代で全部処分できたんだが
M「チッポウだけはやたら長くて、俺の代なんだよなぁ・・・
M「まだ先だと思って何もやってなかったけど真面目にせにゃ・・・

330 :小箱 ◆/7qG64DDfc :sage :2005/06/08(水) 22:15:10 (p)ID:0GDcLRRy0(43)

M「これで全部だ。箱に関すること。俺が知ってること。
M「そして、俺が祓ったチッポウは、最初に作られたチッポウだってこと。

それと、Mはさっき電話で
M「箱の年数はどうやって決めたのかは分からない。
M「俺の先祖が箱について何かしら知ってたのかも知れないし
M「AAという人物からそういう話があったらそうしてくれと頼まれていたのかもしれない。
と言ってました

以上が昨日の夜の出来事です。
もうね、三文小説のネタにでもなりそうなお話で
現実に箱事件を目の当たりにした俺も、何がなにやらで混乱してます。

331 :小箱 ◆/7qG64DDfc :sage :2005/06/08(水) 22:15:22 (p)ID:0GDcLRRy0(43)

これ、ホントは掲載するのどうしようか、本気で迷いました。
明らかにタブーなことだろうと思うし、部落の人にとっては絶対外に漏れては
困ることでしょうし・・・
ただ、箱は残りふたつってMが言ってました。チッポウが2。
これは責任持ってMが処理するって言ってたのと、
俺ら4人、話を聞いても謎な部分が多すぎて
皆さんの力を借りたいって思ったから掲載することにしたんです。

冒頭で言ってた、お願いしたいことって言うのがそれなんです。
この話読んだ後、なにかこれに関する情報があったら教えていただけませんか?
詳しい地域とか明かせないし、みんなの名前も怖いから教えられないんですが
俺達の個人的な欲で、知りたいんです。

Mの話を聞いても、MとMのとおちゃんにも不明なことは多いらしく
また、Sとその家族、Kも出来うる限り知りたいと。
Mも今の時代なら分からない部分が少しは埋まるかもと。
オカルトチックな話で、信憑性もかな~~~り薄いことだろうと思います。
俺も箱を実際見とらんかったら信じてないと思うしw

332 :小箱 ◆/7qG64DDfc :sage :2005/06/08(水) 22:15:40 (p)ID:0GDcLRRy0(43)

AAが誰なのか、もともとは何処から来たのか?
AAha箱の作り方を何処から知ったのか。
また、AAなる人物はどういう理由で隠岐に居たのかとか
ハッカイとかいう最初の箱はドコに行ったの?とか
AAはその後どうなったの?とか
ハッカイ使ってAAは何をしたの?とか
隠岐は京都付近の政治犯が送られて来たってのは習ったんでしってますが
この箱の作り方が、京周辺にあるものなのか?とか

これは俺のルーツ知れるかなぁっていう個人的な欲も含まれています。
父母が生きてた時、父方の先祖は隠岐から来たってのは聞いてたんですが
詳しいところは不明なんで、俺がAAと関わりあるのかは不明なんです。
妹どもももちろん知ってるわけないし、母方のばあちゃんに聞いてもわかるわけねぇし・・

歴史に詳しい方、ハッカイとか言う言葉が出てくる郷土史
昔話など、情報でてこないですかね?

333 :小箱 ◆/7qG64DDfc :sage :2005/06/08(水) 22:15:56 (p)ID:0GDcLRRy0(43)

箱の呼び名の由来も不明ですし。
ただ、俺の想像なんですが、
イッポウ、ニホウとかは「一封」、「二封」~~で
ハッカイって言うのは「八開」なのかなとも。

俺らの名前、特に俺自身の苗字を明かせない、地域の名前とか肝心な部分を
伏せてるとか、こんな状態でお願いするのはお願いになってないし
失礼だとは思いますが、何か情報があったらぜひお願いします。

俺自身も、図書館等で郷土史など調べてみるつもりです。
何か分かったらまたここに書き込むつもりです。
よろしくお願いします。

334 :小箱 ◆/7qG64DDfc :sage :2005/06/08(水) 22:16:28 (p)ID:0GDcLRRy0(43)

それと最後に。
最後のMの話なんですが、俺自身の思うところや感想を
Mの言葉を借りて勝手に盛り込んでる文章になってるかもしれません。
Mは「こんなかっこつけぇな話し方しねぇよ!」って言ってましたしw
ただ、それほど強烈に心に食い込む話だったんです。
何も思わず、何も語らずってこと俺には出来ないです。
でしゃばりかもしれませんが、お許しください。

「2重カキコですか?」「連続投稿ですか?」って怒られるほどの長文ですが
目を通していただけたこと、お礼を申し上げます。

horror_read02

霊感の強い人

周りにあまりいないので、未だにファンタジー感があるのです。
本当にこの風習自体は会ったのかもしれません。
近代化されていない文化や地域では未だに未開の文化があるのでしょうか
ソース

まとめ

いかがでしたでしょう?
不思議怪獣系は見たという話をよく見ますが2ちゃんのオカルト板での話は話半分で実際はいないのかもしれません。
仮にいたとしたら霊的なものではなくUMA、未確認動物になってしまいますので少し夢がなくなりますね。
ツチノコとかもそうですが、どちらかと言うといたらいいなぁとか面白いってファンタジックな思いがあってあれだけの魅力になるのかもしれません。
それに、幽霊や得体のしれないものも怖いですが、最終的に一番怖いのは人間なような気もしますね。